アルゼンチンを母国に持つ大型猛獣狩りのために作出されたこの猟犬の名前はドゴ・アルヘンティーノという。筋肉で覆われた勇ましい体躯に纏う純白は、見た者を惹きつけてやまないだろう。
最強の闘犬から作出された最強の“猟犬”の誕生
ドゴアルヘンティーノはその容姿から【闘犬】として誕生したと認識されている場合が多い。しかし、それは誤りである。この種は【チーム】で狩りをすることが出来る。
創設者であるアントニオ・ノレス・マルチネス氏と後継者アグスティン・ノレス・マルチネス氏(以下マルチネス兄弟)が掲げていた作出動機は、“他の犬に対し見境なく殺意を剥き出しにする闘犬から、チームプレイが可能な猟犬を作出すること”
殺意の強い闘犬にはチームプレイという概念は一切ない。つまり、言いたいことは、元よりドゴ・アルヘンティーノは【猟犬】として作出が始まった犬種であるということだ。
闘犬でも猟犬でも大した違いはないのでは?と思う方も、もしかしたらいるかもしれないが、いやいや、とんでもない。愛好家にとって、この認識の違いは想像よりとても大切なことである。
ドゴ・アルヘンティーノの基礎犬ゴルドバ・ドッグ
出典:https://Cordoba_Fighting_Dog
前述した、“他の犬に対し見境なく殺意を剥き出しにする闘犬”とは、アルゼンチンの首都から西北西に700kmに位置するゴルドバ地方で、当時、既に【ゴルドバ・ドッグ】として名を知られていた、闘志欲・殺意、共に申し分ない闘犬種のことを指している。
現在、ゴルドバ・ドッグは絶滅しているが、記録を読む限り、他の犬への闘志欲(殺意)は相当なものを抱いていたタイプであったようだ。
この種から純粋に新種を派生させようと思い立ったマルチネス氏は、この、他の犬への高すぎる殺意を、徹底的に取り除くことが何よりも重要だとした。そうでなければ、狩猟は成り立たない、と。
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創設者の予想をはるかに凌駕した新種の誕生
<光沢ある滑らかなホワイトコートに光があたると一層輝いて見える。顔や体に黒斑が現れる仔もいるが無ければないほど良いとスタンダードでは記されている。>
猟犬として有能な、アイリッシュ・ウルフハウンドやポインター、グレート・デーン、ボクサー、ブルドック、ブル・テリアなどが選ばれ掛け合わせられた結果、創設者である彼らの予想をはるかに凌駕するほどの新種が誕生した。
【ドゴ・アルヘンティーノ】
美貌と力、そして驚くほどの家族への愛情を示す犬種が誕生したのだ。
原産地アルゼンチンでは大猪猟がとても重要な行事であったため、作出動機にはもちろんイノシシ狩りに適した質の良い猟犬を作出したいという願いは大いに込められていた。
しかし、このドゴ・アルヘンティーノの狩猟対象はイノシシだけではなかった。ジャガー、ピューマなどの大型猛獣でさえ、家族を守るために1対1でも撃退するほどの力をも備えていたのだ。
闘犬から誕生した最強の猟犬
<ドゴ・アルヘンティーノの走る姿は本当に美しい(注意)0:40秒以降狩猟シーンが含まれる。>
ドゴ・アルヘンティーノがピューマなどの大型猛獣から家族を守るために勇敢に立ち向かい撃退したという記事やニュース動画は数多く残されている。ピューマによって連れ去られた子供を追いかけ、取り返し、そして命を救ったという報道もある。
体の大きさや能力の高さから、この種が誰もが飼える犬種ではないのは明らかである。
しかし迎えた多くの愛好家は述べている。「この絶大な狩猟や番犬能力の高さからは想像もつかないほどの、家族への愛情深さを合わせ持つ二面性に完全に魅了されてしまうのだ」と。
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着用モデル:ピット・ブル