ドッグショーに興味がある人ならば、ジーガーやジーゲリンという言葉を1度は耳にしたことがあるだろう。また、ドーベルマンやシェパードのオーナーならば、DVやSVという略語にも覚えがあるだろう。
それらが【ドーベルマン協会】や【シェパード犬協会】を指すことだとわかっていたとして、一体それはどのように略された結果なのだろうか。
ドイツ原産の犬種はドイツ語で略されている
DobermanName:Boss(♂・1y/o) Owner:将雄 様
略語の中でも、とりわけ覚えにくいのはドイツ原産の犬種が絡んだ略語である。
まず、ジーガーやジーゲリンという言葉だが、これはドイツ語で【勝者】をあらわしている。そして【文法性(別)】という独特な決まり事があるドイツでは、性別によって、ジーガー(男性)、ジーゲリン(女性)と言い方を変える。
他にも、DVは、ドーベルマン協会、SVはシェパード犬協会のことをあらわすが、正式には【ドーベルマン・フェアアイン】【シェパード・フェアアイン】という。
綴りは、【Dobermann Verein】【Shepherd Verein 】だ。
ドイツ語で【協会】を【フェアアイン】と言うため、ドイツ原産の犬種の団体には、犬種名のアルファベットの後に【V】がくる。 暗記してしまえば良いのだが、なぜそう呼ぶのか、意味がはっきりわかっていた方が、すっきりするというものだ。
ちなみに、ドイツ語で、【防衛=Schutz(シュッツ)】【犬=Hund(フント)】などもある。
犬関連用語の略語46一覧
犬関連の専門略語(a~z順) |
【AKC】アメリカン・ケネル・クラブ |
【BH】Begleit hund(ベグライト・フント)直訳で、同行する/犬、IPOを受けるために必要なテスト |
【BIS】ベスト・イン・ショー |
【R・BIS】リザーブ・ベストインショー |
【BOB】ベスト・オブ・ブリード(ショーでの犬種別優勝犬) |
【BOG】ベスト・オブ・グループ |
【R・BOG】リザーブ・ベスト・オブ・グループ |
【CAC(B)】FCI加盟国主催のショーでの優勝犬 |
【CACIB】FCIの体型美世界チャンピオン証書 |
【CC】イギリスのチャンピオンシップ・ショーのウィナーの証 |
【R・CC】リザーブ・CC |
【CACIT】FCIのトライアル国際チャンピオンの証書・称号 |
【CD】コンパニオン・ドッグ(家庭犬)テスト合格犬 |
【CDX】優級コンパニオン・ドッグの称号 |
【Ch.】チャンピオン |
【DV】ドーベルマン協会 |
【FCI】世界畜犬連盟 |
【FT】フィールド・トライアル |
【HD】股関節形成不全 |
【HGH】ドイツの牧羊作業犬、または訓練資格の称号 |
【Int.Ch.】インターナショナル・チャンピオン |
【IPO】インテルナッツィオナーレ・プリューフング・ゾルトドヌング(FCI国際訓練ルールに基づく訓練試験) |
【IDC】インターナショナル・ドーベルマン・クラブ |
【JKC】日本のケネルクラブ |
【JSV】日本のシェパード犬登録協会(日本シェパード犬登録協会) |
【KC】イギリスのケネルクラブ |
【KB】ドイツSVの選定簿 |
【LOF】SCCフランス原産犬簿 |
【OT】アメリカの服従訓練トライアル |
【O.TCh】前記アメリカの服従訓練トライアルチャンピオンの称号 |
【O.T.Ch】服従訓練トライアルチャンピオンの称号 |
【PD】日本の警察犬協会(日本警察犬協会) |
【PH】ドイツの警察犬 |
【S】SVのジーガー |
【Sn】SVのジーゲリン |
【Sch・H】ドイツの防衛犬 |
【SV】ドイツのシェパード犬協会 |
【SZ】SVの犬籍簿 |
【UD】AKCのユーティリティー・ドッグ・トライアルの試験、または称号 |
【Vet.】獣医師 |
【VDH】ドイツのケネルクラブ(Verband Deutsche Hund)直訳で、連盟/ドイツの/犬 |
【WB】AKCルールに基づくショーでメスのチャンピオン |
【WFPA】国際動物保護連盟 |
【WM】AKCルールに基づくショーでオスのチャンピオン |
【Z Pr】基本訓練試験。 |
【ZTP】繁殖適正検査。 |
※病名に関する略語は非常に多いため、ここでは大型犬に多い股関節形成不全だけ載せている。
【将雄様、この度はBoss君の写真のご提供、誠にありがとうございました(*^^*)】