もし貴方が、ドーベルマンについてまだ何も知らないなら、“凶暴”という先入観をもし抱いているなら、是非、このドーベルマンタイムズを通して、彼らがいかに忠実で、チャーミングな犬種であるかということを知ってほしい。
ドーベルマンという犬種
【ドーベルマン】について一般的なことをまずは簡単にまとめておきます。
歴史
ドイツ原産の犬種で、19世紀末、警備犬としてジャーマン・シェパード・ドッグとジャーマン・ピンシャー、ロットワイラー、マンチェスター・テリアとの交配により生み出された。ドーベルマン・ピンシャー、ドーベルマン・ピンシェルとも呼ぶ。
※アメリカンタイプ、ヨーロピアンタイプと分かれるが、ここではアメリカンタイプについて記しておく。ヨーロピアンタイプを飼いやすく小ぶりに改良したのがアメリカンタイプだ。ドーベルマンが大型犬ならば、ヨーロピアンは超大型犬である。以前一度だけヨーロピアンタイプを見かけたことがあるが、その大きさは、超大型犬として知られるボルゾイよりも、圧倒的にヨーロピアンの方が大きかったです。
容姿
ドーベルマンといえば一般的に尖った耳と短い尾をイメージしますが、実際は、長く垂れたビーグルのような耳と長い尻尾を持っています。子犬のときに両方とも切断、切除する(断耳・断尾する)ことで、一般的によく知られているスタイルへ。体毛は極短く、体は細身だが、胸板が非常に厚く全体的に筋肉質である。敏捷性、走力に優れています。
性格
飼い主に対しては非常に従順であり、強い忠誠心と忍耐力を持つが、家族以外の人間、他の犬に対しては警戒心が極めて強く、縄張り意識も高い為攻撃的になり易い側面を持つ。 飼育する場合は厳しい訓練や適切なコミュニケーション、十分な運動を行える生活環境が必須であり、初心者には向かない犬種と言えます。
以上が一般的なドーベルマンに関する情報です。
ですが、悲しいことに(この記事を書いている)現在【ドーベルマン】と検索すると、性質や飼い方に関する情報よりも真っ先に、暗いニュースが上位を占めています。
私自身、ドーベルマンを飼う前は似たようなイメージがなかったといえば嘘になりますが、実際に飼ってみて、育ててみて、これほど、素晴らしい犬種が他にいるだろうかと、そして、これほど世間のイメージとかけ離れたギャップを持つ犬種は他にはいないと一瞬で魅了されました。
いつまでもドーベルマンと一緒に
ドーベルマンを飼っている人たちには、「ドーベルマン多頭飼いが多い」ことをご存知でしょうか。これはひとたびドーベルマンの魅力に気がつくと、そのケタ違いの従順さに心打たれ、加えて聡明で、ご主人は何があっても守りぬくという確固たる姿勢と、ひと時もそばから離れないという愛情深さに身悶えするほど魅せられるためです。
そして気がつけば2頭、3頭と増えていきます。もちろん多頭飼いでなくとも、代々飼育している人も非常に多く、そんな私もこれから先の人生、許される限りずっとドーベルマンをそばに、と決めています。
ドーベルマンの忠誠心
これまで、多くの犬と生活をしてきましたが、その中でもドーベルマンの忠誠心は群を抜いているように感じます。
もちろん他のどんなワンちゃんも、ご主人を守らなくてはという本能は、十分に備わっています。老犬の小型犬でさえ、いざという時はとても頼りになる存在になります。
ですが、ドーベルマンの場合、群を抜く…というより、もっと分かりやすい表現をするなら、“主人を守らなくてはいけない”という思いが、いつも常にあふれている状態です。レーダーのように作動する耳は、不審な物音、気配がないかを常にチェックし、まさに主人専属の警備兵そのものです。
『凶暴?とんでもない。彼らは常に忠実です』
前述したとおり、ドーベルマンはご主人を守る気持ちがいつも溢れています。これを言い換えると、ドーベルマンのこの気持ちをいつでも的確に制御できる信頼関係が必ず構築されていなければならない、ということです。
それゆえなのかもしれません。ドーベルマンが初心者には向かない犬種(=扱いにくい犬種)と言われてしまうのは…。
しかし、信頼関係を築かなければならないという点は、それは別にドーベルマンに限ってのことではありません。どんな犬種にも当てはまります。噛み付いたり、手に負えなくなってしまう背景には必ず杜撰な飼い方をしてしまった人がいます。どのような状況においても、これらの原因は人間であるわたし達が引き起こしています。
ドーベルマンタイムズ
DobermanTimes®ではドーベルマンについて、誰もが知っているような一般的なことだけを述べるのではなく、実際に飼われているドーベルマンの写真と共に彼らの魅力を綴り、 また、初めてドーベルマンを飼育される方のために、少しでも何かの役にたてるような情報を届けていきたいと考えています。
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