『人目が気になって深夜にしか散歩できない』
これは、ドーベルマンのオーナー様よりいただいたメールの内容です。このオーナー様以外にも全く同じ内容のメールをこれまでに2通ほどいただきました。これはとても悲しいことですね。 ドベちゃんにとっても、オーナー様にとっても…。
メールを下さったオーナー様達の了承をいただけたので、同じような境遇のオーナー様や、これからオーナーとなる方のためにも、敢えてここでも取り上げたいと思います。
非難を浴びやすい犬種のオーナーであることの自覚
愛犬としてドーベルマンを迎えると決めた以上、タフになって下さい。落ち込んで深夜に散歩…なんてのは、駄目です。色んな面で駄目です。視線が気になってランにも行けない…、なんてのは話になりません。
この“不安な気持ち”はドーベルマンでなくともワンちゃんなら皆察してしまいます。そんな弱い飼い主にはなってはいけません。ドーベルマンのオーナであると、もっと強く自覚して下さい。
自覚=人目を避ける、ではなく、「人の視線は関係ない」と、どしっと構えて、いつも通り散歩して下さい。非難を浴びたら、心のなかで「うちの子は大丈夫♪」と愛犬との主従関係を再確認出来る機会を得た♪とポジティブに捉え、いつも以上に、リーダーらしくどしっと構えて下さい。こういうリーダーであれば、ドーベルマンも安心してあなたの横に付けるはずです。
愛犬との主従関係
きつい事を言うようですが、もし、あなたのドーベルマンとあなたの主従関係が築けていない(制御出来ない)ならば、子犬ならまだしも、成犬で制御出来ないなら散歩の時間帯を見直すのは当たり前です。これは他人に気を遣ってなどではありません。あなたとドベちゃんのためです。“万一”は決してあってはいけません。
しかし、そうでなければ、他人の視線なんて気にする必要はありません。堂々と好きな時間に散歩させてあげて下さい。ドベちゃんに陽の光をしっかり浴びさせて上げて下さい。
犬が苦手、ドーベルマンが怖いという人への配慮
犬が苦手、ドーベルマン(大型犬)が怖い、という方はたくさんいます。苦手な人はやはりどうしても苦手なものです。 当サイトでも、ドーベルマンの魅力を多くの方に響くよう綴っておりますが、苦手な人に好きになれと訴えているのではありません。
おかしな偏見や、先入観を少しでも緩和できるように、ドーベルマンは事件の犬、と一括りにしてしまうような見方をする人達の目に、ちらっとでもこんなサイトがあるんだと認識してもらえるだけでも十分だと考えています。
するとやはり、大切なのは、人とすれ違うときのオーナーの行動です。過度な気遣いは不要ですが、人とすれ違うときには、たゆませてたリードを少し引いたり、場合によってはその場で座らせたり、伏せさせたりと多少なりの配慮は必要です。
自分の愛犬が相手に飛びかかることは無いと百も承知だとしても、他人とすれ違うとき、ダランと垂れたままのリードよりも、少しリードを引く素振りは相手に安心感を与えます。
同時に「付いて」などのコマンドをわざと人に聞こえるように言うのも、効果的です。すれ違う状況、地域によっても、多少の配慮を心がけることがオーナーとして大切なことです。
改めて言いますが、ドーベルマンのオーナーとなった以上、自覚をしっかり持ってください。
避けられることも多々あります。非難されることもあります。ですが、それは結局は両者にとってプラスに働くことだと捉え、落ち込んで視線を気にするような弱い飼い主にはなってはいけないということ。
主従関係が築けてるなら尚の事、堂々と散歩して下さい。そして苦手な方への配慮も忘れずに行えば、それだけで十分です。
ドーベルマンは歩くだけで、それだけ人に関心を持たせる犬種です。
嫌な表情を見せる人も多い中、堂々と散歩させていると、熱狂的に好きだと言う方にも出会えます。初めて見た、イメージが変わった、かっこいいなどの嬉しい言葉ももらえたりします。もっと自信を持って、ドーベルマンとの日々を過ごしてください。
ドーベルマンにとっても、あなたがどしっと構えてる姿でいてくれる方が、安心して横についていられるのです。