“吠えない犬”として知られているこの種の名を【バセンジー】と言う。犬の中でも、彼らは最も古いタイプの遺伝子を持っている。つまり、オオカミから派生した犬の分岐図の頂点に最も近い【古代種】である。
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バセンジーの鳴き声を聴いてみよう
彼らは決して【ワンワン】と吠えることはない。
画面左の黒の洋服を着ているのがバセンジーだ。右側のワンワンと吠える犬の鳴き声と比較してほしい。このバセンジーの特徴的な声を【ヨーデル】と呼ぶ愛好家も多い。
【バセンジーは吠えない=静かで飼いやすい】と思われがちだがそうではない。こうしてしっかり声は発するのだ。ヨーデルやクゥーンという鳴き声、悲鳴に似た声も発すため、【バセンジーは騒々しい】と言われることもあるほどだ。
バセンジーの性格(気質)
オオカミの特徴を色濃く残しているバセンジーは、“飼いやすい犬種”とは言えない。元々は、アフリカの定住しない民族の周りで生活していた種である。飼われていたわけではない。彼らの狩りを手伝いながら、自立していたのだ。それゆえ、知性が高く独立心も強い。服従訓練も入れにくく、呼び戻しも一苦労するだろう。つまりは、愛玩犬のようにはならないのだ。
バセンジーvsたまご
最後にとっておきのバセンジーをご覧いただこう。
可愛すぎるとはまさにこんな姿を言う。
狩りが得意な犬種は、チームプレイが出来ることから、人への突発的な攻撃性はあまり見受けられない。しかし、飼い主はこの種が【古代犬種】であると重々に理解していなければならない。それが、この種の最大の魅力であり、一方で気を付けなければならない点だ。恐らく、ドッグランや散歩の時にその気質をのぞかせるだろう。普通の犬のような接し方をすれば、手のつけられない性格になってしまうこともあるのだ。
仔犬の内から、たくさんの犬達と触れ合わせておく社会化訓練は必須と言える。犬の言葉【カーミングシグナル】もしっかり身に付けさせてやれば、他の犬との折り合いも上手くつくだろう。
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