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Guest*Book

犬の子宮蓄膿症。老犬の病院の選び方

目次 

 

 

この”Doberman's blog”で記事にするかどうか少し迷ったのですが、

彼女もわたしの家族であることにかわりなく、

また、もしかしたら…、ワンちゃんにまつわる話しとして、

似たような境遇の方たちの、なにかしらの助けになるかもしれないと思い、

思い切って書くことにしました。

 

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ミニチュアダックスフンド現在16歳

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彼女の名前はキラ。実家九州でわたしの両親と暮らしている女の子だ。

 

昨年2014年、 子宮蓄膿症乳腺炎、腎臓の機能低下を併発。無事に手術は成功し、先月夏休みということで家族で東京に遊びにきてくれた時のパーティでの写真。

 

(本題に入る前に、まずは病気の主な症状をまとめておきます。 )

子宮蓄膿症
  • 不正出血
  • 膣からオリモノ
  • 微熱など、子宮内膜炎が長引き

その後子宮に膿が溜まり、蓄膿症へ。

  • 症状は、陰部から膿
  • 発熱
  • 嘔吐
  • 食欲減退
  • 腹部膨満
  • 多飲多尿などが挙げられる。

 

乳腺炎
  • 乳房の腫れ
  • しこり
  • 茶色〜黄色の乳汁の分泌
  • 発熱
  • 食欲減退など。

  

 詳しくは▼

子宮蓄膿症 - Wikipedia

  

”老犬へのリスクを考えると手術は難しい”

 

この言葉は、老犬を病気で病院へ連れて行くと、ほとんどの先生から発せられる言葉ではないだろうか。

 

 

キラの場合

初期症状があらわれた11歳の頃から投薬、注射治療を開始した。

薬をもらう際、ワクチン接種時など、定期検査を徹底するも、人間の数倍もの早さでワンちゃんは老いていくため、1年、2年と月日を重ねるうち、抵抗力も落ち、そして2014年、一気に悪化した。

 

15歳のキラが病気を併発したとき、掛かり付けだった病院の先生から、“もう歳なので…、これも寿命だと思って下さい。”と言われたのだ。

  

これはリスクを考えた上での言葉だろう。

 

たしかに11歳のときよりリスクが増してるのはわかる。当たり前といえば当たり前なのかもしれないが、どうにかしてこの子を助けて欲しいという、すがる思いで病院に通い続けていた飼い主からすれば、ちょっと冷た過ぎないか?というのが、正直な気持ちだった。

 

(実際キラが掛かり付けにしていた先生は、物腰も柔らかく、良い先生だと思っていた。しかし、いざ容態が悪化すると、入院してわずか一晩で、一番苦しそうなときに、やっぱり引き取りに来てくれと電話をいれてきた。理由をきくと、子供がまだ小学生なので…、とプライベートな理由で返されたのだ。裏切られた感が半端じゃない。)

 

病院を変え、何軒もの動物病院を周ったが、やはりどの先生からも「15歳だ」と申告しただけで、ものの数分の診察で”リスクを考えると、このまま(投薬を続け)何もしない方が良い”と返ってくることが殆どだった。

 

もう薬では抑えが効かなくなっているにも関わらず、である。

 

中には、「手術をしてもいいが、保証はない」と、リスクばかりを並べ立てとにかく負オーラ全開の先生も多かった。そんな先生に手術なんて頼めるわけがない。

というか、”万が一〜”、”リスクは〜”、”助かっても〜”などたくさん並べ立ててくる先生は、正直、自信の無さだけが浮き彫りになっている…そんな印象を感じて仕方なかった。

 

 

もし去年、この先生たちが言うように、
なにもしなければ、東京でのキラとのパーティーはありえなかっただろう。

 

 

諦めずに探せば必ずいる名医

 

その病院は最初の診察から違った。

いやむしろ、

病院へ一歩入ったときから感じる活気、受付のスタッフ、看護婦さんの笑顔、

これまでの何軒もの病院とくらべて、その病院は入り口から全く違った。

 

最初の診察だけで数時間。その先生は当日出来る検査を可能な限り入念に隅々まで調べてくれた。そしてわたし達に、どこがどのように悪いのか、説明を丁寧に丁寧に話してくれた。

 

こんなに最初の診察に時間をかけてくれたのは、ここだけだった。

 

そして、『悪化している箇所には手術が必要です。しかしキラちゃんの場合、それ以外の数値がとても15歳とは思えないほど健康です。これなら手術して問題ありません。』ときっぱり言ってくれたのだ。

 

リスクについても、もちろん説明があった。しかし、そのリスクに対しどのように手を打つのかまで説明してくれたのだ。

 

『リスクは、老犬に麻酔をかけるということと、麻酔+手術に耐えうる体力があるかということ。これについては、まず、麻酔担当として獣医を1人つけます。手術を手際よく終わらせるため、摘出にはわたしともう一人獣医をつけ、合計3人で手術を行います。そして麻酔がきいている間に、抜歯したほうが良い歯があるのでその治療と歯石除去を行いますね。』

 

飼い主であるわたし達のほうが驚きを隠せなかった。

 

※敢えていうが、この病院は大学病院でもなんでもない。田舎ではよくあるちょっと大きめの個人病院だ。診察を行ってくれたのが院長先生で、獣医をそんなに抱えているのかと正直驚いた。

 

高齢犬という先入観から判断するのではなく、入念に隅々まで調べたからこそ、断言できる内容だった。

ただリスクだけを言い放つだけの他の医院とは雲泥の差だ

 

飼い主であるこちらのほうが気を使って、たくさんの病院から断られている旨を話したほどだ。しかし、やはり先生の言葉は違った。

 

「年齢では判断しません。その子にあった治療方法を見つけ出すのが獣医の役目だと思っています。それにキラちゃん自身の気持ちは全く弱っていない。」と答えてくれたのだ。最後の言葉は経験がなければ言えないセリフだろう。

 

自宅からこの病院まで、すでに県3つは超えていた。当の本人キラよりも、悲しみと不安でいっぱいだったわたしたち家族に、ようやく生気が戻った瞬間だった。

 

手術費用10万ちょっと+薬代

獣医3人での手術。3倍近くの費用+抜歯代+歯石除去代がかかると想定していた。しかし、請求されたその手術費用は10万ちょっと+薬代のみだった。抜歯と歯石除去はついでなので費用はいらない、とまで言ってくれたのだ。

 

最後に

もし今、似たような境遇の方や、今の病院の先生の診断に、心から納得出来ていない気持ちをお持ちの方は、その気持に正直に従って、病院を変えるのも手である。

本当にいい病院というのは、活気があり、まわりのスタッフから違う。病院全体が陽のカタマリなのだ。

受付で愛想のないスタッフを採用しているところの先生は、正直先生自身もどこか似ている。

わたし達が訪れたこの病院は、九州の田舎で、へんぴなところにあって、HPもとても立派とはいえない。

 

しかし、それでも、病院内に一歩入ると、そこは人と動物で溢れかえっていたのだ。

 

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キラに特等席をとられ、▲渋い顔してるキラの妹ドーベルマンである(笑)

(病院側の意向もあるため、大分県にある病院とだけ記載させて頂きます。)

 

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