400種以上の犬種が存在している現在、
あまりにも似ていてパッと見ただけでは全く区別がつかない犬種が存在する。
彼らの違いがわかるだろうか。
この5枚の写真に写る犬達も
【見間違いやすいけれど、全く異なる犬】の代表的な犬種である。
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白くてふわふわっとした5種の大型番犬の比較
グレート・ピレニーズ
- 比較基準…最大の体高。
- この5種の中でも最も身体が大きく、最大80cmの体高を持つ。言わずと知れた超大型犬で、貴族の門番を任されていた歴史も持ち、その姿は非常に高貴である。
1歳前後の犬は、心身共に成犬へと成長する課程で、必ず自我を押し遠そうとする時期を迎える。グレート・ピレニーズを迎えるならば、この時期、飼い主は相当な体力と忍耐が必要になる。“対クマ、対オオカミ”の任を命じられていた背景を忘れてはならない。率先して【番】をする能力がずば抜けているため、しつけは十分に行なう必要がある。
以下の動画は飼い主もかなり焦ったであろうヘラジカとの遭遇動画である。牧畜番犬の血が騒ぎ、もはや家族のコマンドも一切届いていない。冷や汗握る動画だが、安心して観て欲しい。無事に仕事をやり遂げ、振り向いた彼の表情からは、恍惚とした自信が満ち溢れている。
2016年3月現在、91か国の畜犬団体が加盟する国際畜犬連盟(FCI)では、すべての純犬種をその能力や形態・用途によって10のグループに分類している。
その1つ目のグループに
家畜を誘導する【牧羊犬】タイプの犬種と、
誘導はしないが、獣から家畜を守る【牧畜番犬】タイプの犬種が分類されている。
(※グレート・ピレニーズに関しては、高い牧畜番犬能力を持ちながら、第2グループ(使役犬)に配属されている。 )
【牧畜番犬や牧羊犬】の能力を持つ犬種は本当にパワフルである。これらの犬種を飼う場合、適切な運動(労務)を与えなければフラストレーションも相当なものとなる。
これら犬種の運動量が満ちているか否かをはかる基準として、【人のかかとを噛む】という行動があげられる。
もし、自分の愛犬が【牧畜番犬・牧羊犬】に分類されている犬種で、かつ、【人のかかとを噛む】という素振りを見せているなら、運動や遊びを早急に改めよう。彼らを心底満たしてあげる運動が足りていないのだ。
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スロヴェンスキー・チュヴァック
- 比較基準…5種の中で最もコンパクトな体型。
- 平均体重…40kg
- 平均体高…60cm
チュヴァックは、この5種の中では小柄でもっとも家庭犬向きと言える。しかし、やはり牧羊犬の血が騒ぐことがあり、願ってもいない【番】を率先してして行なってくれることが多々ある。しつけと訓練は必須といえる。
【牧畜番犬】は、【牧畜番犬】にとって一切不要な気質【狩猟欲】というものが抑えられ作出される。考えてみれば確かにそうだ。羊や牛などの家畜に対し【狩猟欲】を発揮されては、たまったものではない。彼らに必要なのは家畜の世話をすることと、高い番をする能力である。
クーバーズ
【羊や牛に携わる】第一グループの犬種だが、護衛犬としての能力も非常に高い。独立心も強く、自分で物事を判断し行動をとる。そのためしつけは非常に入れにくい傾向がある。しかし、しつけさえ十分に入れることができれば、独立心の高い犬は、同時に高い忠誠心を表してくれる。5種の中でも飼い主への忠誠心は群を抜く。
タトラ・シェパード・ドッグ
- 比較基準…おでこの広さ(アーチ型)
- 平均体高…65kg
- 平均体重…55kg
タトラとはポーランドの山の名前である。この犬種は10組で1チームをつくり、約1000頭以上の羊を守る番を任されている。正統派の牧畜番犬種である。牧畜番犬であるかぎり、【番】は率先して行なってくれる。やはりこれらの犬種には“しっかりとしたしつけ”は必須なのだ。
マレンマ・シープドッグ
- 比較基準…体高や顔の大きさからすると耳がとても小さい
- 平均体高…70cm
- 平均体重…40kg
クマや狼対策として番を任せられるマレンマ・シープドッグ。マレンマとはイタリアの地名である。この5種の中でも人間に対しとても寛容で、マイペースな気質の持ち主である。良くも悪くもマイペースなためコマンドに対し【機敏か】というと、あまり当てはまらない。このマイペースさに隠れてしまいがちだが、【牧畜番犬】気質を十分に備えていることを忘れてはならない。
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