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Doberman’s Blog/ドーベルマン ブログ    (ドーベルマン.com)

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Guest*Book

散歩中、あなたは愛犬のどこを見ていますか?【犬の散歩中のしつけ(他の犬に吠える場合)】

*目次*

 

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散歩中の問題行動で代表的なものは【他の犬に吠える】や【引っ張る】などがあります。犬がとる行動には必ず理由があります。そして、必ず、その“行動”を起こすに至った“感情の変化”も存在しています。散歩中、あなたは愛犬のどこを見ていますか?ワンちゃん達はお互いにボディーランゲージを使って会話しています。そんなワンちゃんたちの会話に目を向けることで、今まで知らなかった正しいしつけ方が見えてくるはずです。

 

従来のしつけ方のめざましい変化

 

現在、犬のしつけ方はめざましい変化を遂げています。ほんの数年前には良いとされていた方法が、“古い”とまで書かれた本が出版されるほどです。以前書いた記事▶【ドーベルマンの視点から見る法律と条例】でも少し触れたのですが、現在、“犬に必要なのは、アルファ(階級第一位)=リーダー”、という考え方が変わりつつあります。

 

それらの理由の1つに、L.デビッド・メック博士らによって野生の狼に関する研究が進み、野生の狼は無作為に群れを形成せず、家族単位で行動すること、そしてわたし達が思い描く“アルファ”つまり“リーダー”という存在が、野生の狼では、“優位を示すリーダー”ではなく、“母親と父親だった”という発見があったからです。(L. David Mech - Wikipedia, the free encyclopedia)つまりこれは、野生の狼はリーダーに従うのではなく、自分の両親に従っていた、というこれまでの常識を大きくくつがえす発見であり、家族で行動を共にする狼の子はいつまでたっても子であり、親の立場になりかわろうとする子の、地位をめぐる争いも、実際にはありませんでした。

 

その他にも、動物行動学者ドーリットウルト・フェッダゼン・ペーターゼン博士による、狼が行なうボディーランゲージを犬がどれほど受け継いでいるのか、というような実験が行われたり、またボディーランゲージが一体何を表しているのか、という研究が盛んに行われ、狼の子孫である犬の考え方も根本から改めるべきだろうと自らの研究結果と共に訴える学者が数多くあらわれ始めているのも、今現在、犬との向き合い方にめざましい発展をもたらしている要因となっています。

 

 

犬との向き合い方の見直し

「私がアルファ(リーダー)だ。命令に従え」という、これまでの考え方では、問題行動をうまく対処できなかった、もしくは今まさに正せなくて悩んでいるという飼い主は、実際は多いと思います。

そのような方こそ、是非この機会に、これからお話する、【犬の会話(ボディーランゲージ)】に目を向けて下さい。実に様々な言葉をワンちゃんは全身で表してくれています。きっと、これまで気が付かなかった新しい発見に、思わずハッとさせられることもあるでしょう。

 

散歩中、あなたは愛犬のどこを見ていますか?

 

落ち着いて散歩が出来るワンちゃんの特徴の一つに、散歩中、右耳(飼い主がいる方の耳)を、わずかに飼い主の方に傾けていることが上げられます。耳の形によって傾きがわかりにくい場合、耳の付け根の向きを見てみて下さい。 

耳がわずかに自分に傾けられていれば、ワンちゃんはあなたの行動やコマンドにすぐに反応できるよう意識をあなたに注いでいます。動画のドーベルマンも、目や耳、口元から、とても様々なボディーランゲージを見せてくれています。

49秒で、前方に犬を見つけたとき、一瞬、耳は前面に向きますが、すぐ右耳だけ飼い主の方(カメラの方)に傾けています。一瞬だけ他のワンちゃんに集中し、その後すぐに、「あ、いけない。ママに集中しなきゃ。」と我に返った瞬間です。

これは大いに褒めるべきボディーランゲージです。(1分25秒では、地面のにおいを嗅ぎたい、と許可を求めてアイコンタクトをしてきています。しかしここではトイレをさせるつもりはないため、ダラダラとは嗅がせません。2分7秒、3分55秒、4分19秒では他の犬が通りすぎるときに座らせています。)

 

散歩中のトラブルTOP5

  1. 【他の犬に吠える】
  2. 【リードを引っ張る】
  3. 【自転車やキックボードに飛びつこうとする】
  4. 【勝手に排泄をする】
  5. 【しゃがんで動かない】

のうちの一つ【他の犬に吠える】をさっそく具体的に見ていきましょう。

 

TOP1:犬の散歩中のしつけ【他の犬に吠える】

このような問題行動をとるワンちゃんへの対処法として、一般的なしつけ本には、他の犬とすれ違うとき、コマンド【スワレ・Sit】や【フセ・Down】で座らせたり、伏せをさせるリードをキュッと引いてショックを与えるおやつで注意を反らす、またはぱっと向きを変えて別の方向に歩き出す、などが書いてあると思います。

 

ですが、犬の行動学や研究が進展した現在、この方法では、行動を正せない事のほうが多いとみなされ始めています。より確実だとされる考え方、犬のボディーランゲージを見ていきましょう。

 

まず、犬も【にらみ合い】を繰り広げます。たとえそれが、座っていたり、伏せていたとしても、です。すれ違うギリギリまでいい子そうに従順に座っていたとしても、パン!とブチ切れるワンちゃんがいるのは、このにらみ合いが実はバチバチと繰り広げられ、興奮がピークに達した瞬間に口火が切られることに起因します。

ここで大切なのは、他の犬がやってきた時、飼い主は自分の愛犬が、相手に「ガンを飛ばしていないか」を確認してください。相手の目をじっと見ていませんか?その時、口元はキュッと閉じられ、耳は付け根から相手の方に向いていませんか?

犬がこの行動をとっている時、犬の心の中では、【位置について〜、よ〜い・・・】という掛け声がどこからともなく聞こえ出しています。

この時に、従来のやり方、つまり、リードでキュッとショックを与える、という行動のわずかなタイミングのズレにより、犬は飼い主から心強い【“どんッ”】を得たと誤解してしまう事が多く、それに加えて、犬自身が【リードで後ろに引っ張られる】という行動をうまく理解できていないことも、問題行動を正せない原因となっています。

 

その他、おやつで注意を反らすという方法ですが、これは文字で読む分には理に適った方法のように聞こえますが、アドレナリンがふつふつとこみ上げてきている時、食欲は一旦遮断されるのが動物の生理現象です。「位置について〜よ〜い・・・」の時に、目の前に、しかも口元にグイグイとおやつを出されても、「いらない。」と口を閉ざすのは、ごく当たり前なことです。

 

人もボディーランゲージを利用できる

飼い主に意識を向けている犬の耳が、一瞬、前面(対象の方)を向いたとしても、すぐにまた耳が付け根から飼い主の方に向けられる仕草をみたとき、とくに心配する必要はありません。

ですが、すぐに元に戻らなかった場合は、飼い主もボディーランゲージを利用しましょう。リードを引くのではなく、首輪近くでリードを短く持ち、犬の前に壁のように堂々と立ちはだかり、自分の体全てで犬の視界を遮り、同時に【いけない・No】を言いストップをかけます。 

これは【カットオフ】と呼ばれるボディーランゲージです。喧嘩が悪化するのを避けるために狼がとる予防行動一つで、間に割って入ることで「今やっているそれをやめなさい」と教える行動です。

リードを引っ張って【いけない・No】と言うよりも、体で確実に視界を遮るこの行動は、犬にとって非常に分かり易く【今のにらみ合いがいけなかった】と理解させます。

この時、犬が「もうわかったよ」と言うと、舌がペロッと出たり、他の犬や目の前の飼い主から視線をそらします。犬にとって、相手から視線を反らすことは良いマナーです。この行動をみせたときに、しっかり褒めてあげましょう。

逆にじっと相手の目をみることは、犬社会では悪いマナーです。カットオフで自分の愛犬のしつけに全神経を集中させ 堂々と視界を遮り、微動だに動かない頑固さを犬に見せることが、【カットオフ】の最大のポイントです。

 

 

最後に 

散歩中に「他の犬に吠える」という問題行動において、稀に自分の犬が問題ではない場合があります。

たとえば、とにかく他の犬を怒らせてしまうワンちゃんをたまに見かけないでしょうか。そのようなワンちゃんの行動は大抵、怯えた様子で飼い主に助けをもとめながらも、相手の犬の目をじっと見て、尾っぽがピンと上がっています。この行動は犬社会ではとてもちぐはぐで、酷くマナー違反です。

このようなワンちゃんは、めったに怒らない穏やかな犬でさえ怒らせてしまうこともあります。一見すると怒ったワンちゃんの方が問題行動をとっているように感じますが、実際は、怒ったワンちゃんよりも、ちぐはぐな行動をとる相手のワンちゃんの方の社会化訓練をもっと強化する必要があるのですが、他所様のワンちゃんのしつけに口出しすることは出来ません。この場合、自分の愛犬に吠えさせるという癖を持たせないように、見かけたら、道を変えるなり飼い主が先手を取ってあげることが得策です。

次に、よく訓練が入っていそうで、飼い主の横を落ち着いて歩いているワンちゃんでも、よく見ると自分の愛犬の目をじっと見て、ガンを飛ばしているワンちゃんもいます。このようなワンちゃんとの接近も気をつけましょう。なにが【よ〜いどん】の合図になるか予想ができません。

また過去に、吠えられた、噛まれたなどのトラウマのあるワンちゃんとの遭遇も、見かけたらすぐに道を変えてあげましょう。この場合は、他の犬に吠える原因がこれまでとは全く異なり、まず心のケアが必要になる場合もあります。

 

 

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