ボクサーやパグ、フレンチブルドッグなどのブル系やマスティフ系の、短吻種の魅力といえば、やはり真っ先に思いつくのは、その【鼻ぺちゃフェイス】だろう。
しかし、このチャーミングポイントでもある彼らのフェイスは、実は全犬種の中でもダントツで誤解を招く特徴でもあるのだ。
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そのチャーミングポイントが原因!?
まずこの動画を観て欲しい。
この動画のボクサー、なんて可愛いのだろうか(笑)
こんな表情は、犬の中でも短吻種だけができる特権だろう。
わたし達人間からすると、頬ずりしてやろうかと思うくらい、表情の可愛さにやられるのだが、実は短吻種の特権でもあるこの独特な表情が、あらぬ誤解を招く原因となることがある。
鼻の長い犬は短吻種のボディランゲージが読めない。
短吻種【ブル系やマスティフ系】の飼い主は思い返して欲しい。自分の愛犬が、いきなり吠えられたり、逆に怖がられたり、怯えられたりした経験はないだろうか。
もしくはランなどの、犬達がフリーになる場所で、すぐにケンカに巻き込まれる、ケンカを起こしてしまうなどの経験はないだろうか。
そもそも短吻種は爆走して遊ぶよりも取っ組み合いの方を好むため、少し行き過ぎたワンプロレスで終わることもあるが、それにしても無駄にケンカに巻き込まれることが多いのではないだろうか。
逆に、鼻の長い犬種の飼い主は、自分の愛犬がいつもは吠えないのに短吻種にだけ吠えたり、怯えたり、どう行動したら良いのか困惑した様子をみせることはないだろうか。
ランなどで他の犬とは仲良く遊べるのになぜか短吻種が近づくと、怖がったり、遊びをやめて戻ってきたり、怖さから吠え出したり…
これらの原因は実はとても簡単なことで、鼻の長い犬は、鼻の短い犬の表情が読めないのである。短吻種のチャーミングポイントである仏頂面は、他の犬種からすると、何を考えているのかわからない…。
つまり、目や耳、口元を使っての、犬同士の会話がうまく機能していないのだ。
<▼ノリノリの飼い主にはたかれた助手席のボクサーの表情に注目w▼>
こんな表情、鼻の長い犬種には絶対出来ない(笑)なんて可愛いんだろうw
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短吻種の飼い主ができること。
これからボクサーやパグ、フレンチブルドッグなどブル系やマスティフ系の短吻種を迎えるという飼い主は、率先して子犬の時期から他の犬種との触れ合いをもたせよう。チャーミングポイントでもある“仏頂面”は、短吻種の特徴でもあるため変えることはできない。
けれど、耳や尾、背中で会話をする術があることを、飼い主として愛犬に学ぶ場を提供してやらねばならない。これからの犬生を円満に送るために、あらぬ誤解を招かないため、そしてケンカに巻き込まれないために。
吠えられたり、怯えられたり、ケンカに巻き込まれる、という成犬の短吻種の飼い主は、他の犬種と遭遇した時、相手の犬が困惑していないか、はたまた自分の愛犬が仏頂面でじっと相手を見ていないかをチェックしよう。
短吻種のボディランゲージが読み取れない犬は「何を考えてるの?」と凝視する傾向もある。この、“お互いの凝視”はケンカの合図にもなってしまうため、余計な争いを起こさないためにも、相手の犬の表情を先に読む努力が必要である。
<もし、自分の愛犬がこんな風に無表情で相手を凝視していたら、吠えることをさせない、もしくはされないために、すぐに視線を身体で遮る、“カットオフ”をしてあげよう。>
短吻種以外の飼い主ができること
DobermanName:Sara(♀・5歳)
短吻種以外の犬種をこれから迎えるという飼い主はランなどでは短吻種がいれば率先して遊ばせよう。フガフガフガと鼻を鳴らし近づいてくる短吻種に、早いうちから慣れさせるのだ。子犬によっては最初は怖がることもあるが、短吻種のような表情をする犬種がいることを小さいうちから学ばせていたかどうかは成犬となったときにあらわれる。
すでに成犬で短吻種を苦手とする場合、慣らすのは時間がかかるため、無理に遊ばせる必要はないが、もし散歩中に遭遇した場合、愛犬が「何を考えてるの?」と凝視する素振りをみせるのなら、やはり有効な行動【カットオフ】をすぐに行おう。苦手意識は防衛本能へとかわり、やがて攻撃的な感情を覚えることがある。愛犬の苦手な度合いによっては道を変えたり、伏せをさせるのも良いだろう。
お互いに、あらぬ誤解を招かないために
<ドーベルマンよ、なぜそのタイミングで通り抜けた(笑)>
ブル系、たとえばフレンチブルドッグは小さい身体であるにもかかわらず、ランではお巡り気質を顕著に示す傾向がある。ワンプロや追いかけっこが始まると、フガフガフガと中心にやってきて「やめなさいよ!」と言い、見事に仕事(仲裁)をやり遂げると、満足気に飼い主のところへ戻る。
たとえ相手が、身体が何倍も大きなグレート・デーンでも堂々と向かっていく。もちろんドーベルマンに対しても。非常に勇敢である。
しかし、この行動に対してよく思わない犬種も、もちろんいることを忘れてはならない。
自分の愛犬が短吻種に混乱したり威嚇したりしないように、もしくは相手の犬を混乱させないようするためにも、お互いが、子犬の頃から、他の犬に慣れさせるという、つまり社会化訓練がいかに重要かというところに、結局、たどり着くのだ。
【サラちゃんの飼い主様、先日は楽しいひとときをありがとうございました!さっそく掲載させていただきました(*^^*)】
最近のドーベルマンはブリーダーのおかげか、本当に大人しい仔が多い。写真に写るサラちゃんもびっくりするほど、おっとり、まったりとしたレディだった。(体重40キロ超えの見た目は相当立派な体格のアメリカンの女の子だったけど!(*♡∀人))そしてやっぱり、ドベはママから離れない(笑)またお会いできた時には宜しくおねがいします♪(*´∀人)
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