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Guest*Book

麻薬・爆発物探知犬とハンドラーが挑んだ“とある実験”

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“犬は、飼い主のポジティブな感情やネガティブな感情を瞬時に感じ取り、呼応する”という。これは最近のしつけ本ではよく記載されているため、愛犬家であれば一度は目にしたことがある説だろう。

例えば、散歩中に他の犬に問題行動を示す犬の飼い主が、“向こうから犬が来た!うちの犬がまた悪さするかもしれない”などと、ネガティブな事を思ってしまうと、案の定、犬は吠えたり跳びかかったり、ネガティブな行動を起こす、というものなのだが…

 

はたしてこれは本当なのだろうか。

訓練士によっては、このネガティブな感情のことを、【負の波動】や【マイナスのエネルギー】などとも言う。

言わんとすることはわからなくもないが、その【波動】や【エネルギー】を犬が察知するとは、“にわかには信じがたい…”そう思う人は少なからずいるのではないだろうか。

みっちり訓練された犬であれば、飼い主がたとえどんな感情を抱いても、訓練された通りに振る舞えるはず」とひっそり思っている人も実はいるかもしれない。

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現役の麻薬・爆発物探知犬とハンドラーが挑んだ“とある実験”

探知犬とは、嗅覚で対象物を探知する訓練が行われた犬のことである。

<ニュース番組で放送された探知犬の仕事をまとめたVTRである。人の1億倍もの臭気を感知できる犬だからこそ可能な仕事である。>

 

そんな探知犬の嗅覚を測るという名目で、とある施設に、上の動画の犬達のように、すでに何度も実際の現場に派遣され、事件を未然に防いできた爆発物探知犬+ハンドラーと麻薬探知犬+ハンドラーが複数集められた。 

 

その場所には、4つの独立した部屋が用意されており、この4つの部屋のうち1部屋に対象物を隠し、その部屋を犬に当てさせるという実験だった。

 

まず最初の1組にスタート位置についてもらった。そしてヨーイスタート!の直前に、研究員がハンドラーに耳打ちした。【赤いテープを貼っている部屋に対象物を仕込んでいます】と。

これをハンドラー全員に行なったところ、ハンドラーはみなは、“そんなのわざわざ言ってくれなくとも、こんなの朝飯前よ”と自信満々な表情をみせた。

 

実験結果

探知犬の大半以上が、赤いテープが貼られてある部屋の前で吠え出した。そしてハンドラーたちは自信たっぷりに、「対象物があるのはこの部屋よ!」と赤いテープが貼られている部屋を研究員に指し示した。

探知犬の中には、おやつの誘惑に負け、別の部屋を指し示した犬もいたが、赤いテープが貼られた部屋を、間違えること無く指し示した犬のハンドラーたちは、有能な相棒の働きぶりに実に誇らしげな表情を見せていた。

 

ここで話を元に戻そう。

この実験、実は、どの部屋にも対象物は置かれていなかった。もちろん赤いテープを貼った部屋にもだ。つまり、ハンドラーたちに嘘をついたのだ。

この実験で確かめたかったこと、それは冒頭で述べた、にわかには信じがたい、【波動】や【エネルギー】を、犬達は本当に感じ取り行動するのか、という点だ。 

この実験に参加した犬はみな実際の現場で働くプロフェッショナルな犬達だ。そして、ハンドラーたちも現場に赴くプロだ。実験の趣旨を知ったハンドラー達は、「現場でもミスしたことは無かったのに!」と驚きを隠せなかったという。

しかし、そんな有能な探知犬のほとんどが、赤いテープが貼られているだけで、実際には対象物が置かれていない部屋の前で吠えたのはなぜなのだろうか。

 

簡単なことだ。

赤いテープが貼られている部屋の前で、ハンドラー達が僅かにでも抱いたであろう【この部屋に対象物があるぞ】という【エネルギー】もしくは【波動】、または【赤いテープが正解よ、絶対にミスしないでね】というような邪念にも近い感情を、犬達ははっきり読み取ったのではないだろうか。

みっちり訓練をうけた犬達だ、おそらく、どの部屋にも対象物がないことぐらいすぐに察知しただろう。しかしこれは、【訓練された行動】よりも、ハンドラーの感情に呼応しようと頑張った犬達の結果ではないだろうか。 

 

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<資料:Lisa Lit,1,4Julie B. Schweitzer,2 and Anita M. Oberbauer3>

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