ドーベルマンかシェパードかー・・・。同じ使役犬種であるため、どちらを迎えようか迷う方は多いのではないだろうか。実際、【ドーベルマンとシェパード、どちらがしつけ易い(飼いやすい)ですか?】や【ドーベルマンはいつぐらいから本格的な訓練が必要ですか?】【特殊な犬種なので訓練所に預けるのが一般的ですか?】など、この春、使役犬種の子犬を家族として迎えたいと考えている読者様から、こういった類の問合せがここ連日多くよせられた。
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若犬の訓練時に最適。
しつけやすいのはシェパード
一般的に【ドーベルマンの基本服従訓練を仕上げるには、シェパードの何倍もの手間がかかる】と言われている。使役犬種の基本服従訓練期間は4ヶ月ないし6ヶ月。平均的なシェパードの訓練開始時期は生後7ヶ月〜8ヶ月頃に対し、ドーベルマンの訓練開始時期の平均は生後4ヶ月〜5ヶ月頃である。
ドーベルマンは性格を考慮し早めの基盤づくりが大切
なぜ、ドーベルマンはシェパードの何倍も手間がかかるのだろう?その答えは簡単である。ドーベルマンは警戒性・鋭敏性だけでなく、【自我意識】が非常に高い。物事に対してとても積極的な面を見せたかと思えば、途端に非積極的な面を見せる。
特に若犬期(生後6ヶ月〜)は自我による行動力が高まるため、その傾向は著しく現れてくる。性格が出来上がらない幼少期から積極的に【招呼(呼び戻し)】に取り組み、本来の気質である【警戒性】や【感受性(鋭敏性)】をうまく【集中性】に結びつけ、訓練に対する基盤を整える工夫が必要となってくる。
簡潔に言い換えると【ドーベルマンは訓練に対する集中力が少々足りない傾向があるため、訓練時には集中性を養う工夫を取り入れる手間がなにより大切】と言えるのだ。
しかし、訓練においてこそ難点とも言えるこの【自我意識の高さ】は、ドーベルマンの非誘惑性を高め、のちの【飼い主だけ】【家族だけ】への絶対的な忠実性を形成する。
ドーベルマンの独特な性格を理解している訓練士や訓練所を選ぼう。
訓練士の中には、「いや、ドーベルマンを仕上げるのは簡単。シェパードの方が難しい」という人もいるだろう。おそらくそれは既述したドーベルマンの【独自の性格】を熟知しているからこそ言える言葉である。
ドーベルマンのための訓練士や訓練所を探すなら、この【独自の性格】をよく理解しているところに依頼するのが最良だろう。
ドーベルマンの展覧会や単独展、各地で行われている訓練競技会に足を運び、訓練士達のハンドリングぶりを見て問合せや交渉してみたりするのも1つの手段である。訓練士、訓練所を卒業した犬を持っていれば会わせてもらうのも良いだろう。
何にせよ、可愛い愛犬の一番大切な時期を任せるのだ。【ドーベルマンをよく理解し、人として誠実で責任感があり、飼い主の要望を鵜呑みにせず、出来ること出来ないことをはっきりと提示できる】そんな訓練士に出会う努力も飼い主には必要となってくる。
筆者である私自身もはじめてドーベルマンを迎えた時には、可能な限り多くの訓練士に来ていただいた。預託訓練も検討した。結果、自分で訓練しようと決断したわけだがー・・・。
おかげで甘ったれのドーベルマンになってしまった。訓練中に大あくびをたれることもある。目をスッと反らすこともある。がしかし、手塩にかけたドーベルマンだけあって可愛くて可愛くて仕方がない。・・ーとまあ、親ばかぶりはこのくらいにして・・・
ドーベルマンのしつけ・訓練の現状
「特殊な犬種なので訓練所に預けるのが一般的か?」という問いについては、飼い主の経験や慣れ・技術によるため一概には言えない。参考として当サイトで2016年に集計したアンケートの一部をご紹介しよう。
※アンケートは限られた人数での数値となるため、数値が極端に現れる場合があります。アンケートの数値を推奨するものではございませんので、あくまで参考に留め、オーナー様のこれまでの経験や慣れ、ワンちゃんの状況によって適切に判断してください。
ご協力いただいたドーベルマンオーナー様方に深く御礼を申し上げるとともに、読者様の参考になれば幸いである。
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飼い主も満足する大きさ。
訓練時には息抜き(遊び)を取り入れ、信頼関係を構築しながら取り組むことが大切です。