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大型犬の応急処置【蛇に噛まれた・胃捻転・呼吸困難・中毒・熱中症・原因不明】

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Doberman's Name:Wrath(♀・4 M/o) Owner:弁慶 様

子犬を迎えたら、その仔の食事面や運動面を気にかけ、その仔の毎日が健全であるために、日々考え、工夫するのが飼い主というものである。ではもし、その仔が【毒ヘビに噛まれた・胃捻転・呼吸困難・中毒・熱中症・原因不明】などの予期せぬ状況に見舞われたらーー?

ここでは、上記の様な緊急自体に愛犬が陥った時、動物の医療機関に連絡し指示を仰ぐことを前提に、【飼い主が出来ること】と【緊急処置】について述べよう。 

 

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目次

 

毒ヘビに噛まれた

【飼い主が出来ること】

犬を歩かせない

②ストレスを与えない

③咬み口を冷却する

④早急に動物の医療機関に連絡を

心拍数が上がれば毒の回りが一気に早まる。ストレスを与えず、歩かせないことが重要。次に、咬まれた部位を冷やすこと。咬み傷が腫れると水が溜まり循環不全を起こす場合もある。

 

胃捻転

【 飼い主が出来ること】

犬の左腹部(助骨との境目あたり)の膨張吐きたいのに吐けない様子があれば胃捻転を疑います。

①早急に動物の医療機関に連絡し指示を仰ぐ

膨張が酷いほど緊急性の高い状態。短時間でショック状態に陥るため早急な対応を心がけてください

  

【胃捻転の緊急処置】

愛犬の生命の危機に直面しているにもかかわらず、獣医師と連絡がつかない、何らかの理由で専門医の指示が仰げないときの場合

以下の方法は、災害現場などで実際に行われている犬の緊急処置です。飼い主様の判断と責任のもと行ってください。

胃捻転は、胃に充満するガスがショック状態を招きます。なによりもガスを充満させないこと・ガスを抜くことが重要。

必要なもの:針・消毒液を用意(針:2cmほどの長さのあるものを用意)

飼い主から向かって犬の頭部が左側に来るように犬を横たえてください。

図にて犬の胃の位置を確認してください。

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針を消毒します。

⑤犬の左腹部の助骨の終わりあたりにある胃に針を刺し、ガスの充満を防ぎます。

※この処置を行ってる間も誰か別の人に頼んで、動物の医療機関に連絡し、受け入れ可能な病院を探し続けてください。

※ガス抜き後、細い管(ゴムチューブ)があれば、犬の口を開けて胃へチューブを挿入。入れば胃捻転ではない。※針にはある程度の長さが必要。

 

原因不明の呼吸困難

【飼い主が出来ること】

①喉に何かつまらせていないかチェック。あれば取り除く 

②心拍数チェック

③脈拍チェック

④早急に動物の医療機関に連絡を

健康時の脈拍:後ろ脚の付け根(内側)で計る。大型犬は60~80回/分が正常。興奮時は100〜120回。

健康時の心拍数:大型犬の場合10〜12回/分が正常。血圧低下・ショック状態を伴う場合、より緊急性が高い状態。早急な獣医師の手術が必要となる。

※自然気胸による呼吸困難であれば犬をフセの状態にすることで多少楽になる

※外傷、出血、血圧低下、ショック状態を伴う場合、より緊急性が高い状態。早急に動物の医療機関に連絡し、受け入れ可能な病院をさがしてください。

 

中毒(殺虫剤・ネギ・ニラ・チョコレート・キシリトールなど)

【飼い主が出来ること】

①早急に動物の医療機関に連絡をし獣医師の指示を仰ぐ

 

【飼い主が出来る緊急処置】

愛犬の生命の危機に直面しているにもかかわらず、獣医師と連絡がつかない、何らかの理由で専門医の指示が仰げないときの場合

以下の方法は、災害現場などで実際に行われている犬の緊急処置です。飼い主様の判断と責任のもと行ってください。

①海水より濃い食塩水または消毒液(オキシドール)を犬の口を開けて流し込む

②肺に入らないように少量ずつ、飲み込んだことを確認しながら行なう。

胃にいれてしまった毒物を吐かせることが重要。

※この処置を行ってる間も誰か別の人に頼んで、動物の医療機関に連絡し、受け入れ可能な病院を探し続けてください。

 

熱中症

【飼い主が出来ること】

①水を飲ませる

②流水をかける、水風呂につける、川につける、

③濡れタオルを掛ける。

④動物の医療機関に連絡を

身体を冷やして体温をさげることが重要。

41℃〜熱中症、42℃〜生命に関わる状態症

体温が40℃を切ったら流水はやめて濡れタオルだけに。

気を付けたいことは、熱中症でも重度になると体温が急激に下降するということ。

体温が下がったことに安堵せず、必ず動物の医療機関に連絡を。

 

原因不明

原因がわからず、愛犬の様子がおかしいと思ったら以下の4項目をまずチェック。

チェック1:意識の有無

呼びかけて反応があるかどうかのチェック。

チェック2:粘膜の色チェック【正常:ピンク色】

確認する部位:目の内側(瞬膜)・歯茎・生殖器

【白っぽい】循環不全・出血・胃捻転・重度の火傷が疑われる。

【青白い(蒼白)】:呼吸困難・酸欠状態が疑われる

【黄色っぽい】:黄疸・毒蛇に咬まれた・感染症が疑われる。

チェック3:粘膜の色が元に戻るまでの時間チェック

歯茎の粘膜を指で強く押し、指を離して粘膜の色が元に戻るまでの時間を計る。健康時0,5秒前後2秒以上かかる場合は循環不全を疑う

チェック4:体温・脈拍・呼吸のチェック

健康時の体温:38〜39℃(40℃)、41℃〜熱中症42℃〜生命に関わる状態

犬の肛門に体温計を挿して計る。

気を付けたいこと:熱中症でも重度になると体温が急激に下降するということ。

健康時の脈拍:後ろ脚の付け根で計る。大型犬は60~80回/分が正常。興奮時は100〜120回。

気を付けたいこと:出血を伴っている場合、初期では脈拍が上昇し、のち脈拍が急降下する場合もある。

健康時の呼吸:10〜12回/分が正常。

 

最後に

予期せぬ事態に飼い主ができることはほんの僅かなことかもしれない。しかし、こういう知識を持っているかどうかで、のちの大きな分かれ道となる場合もある。

特に、大型犬に多い胃捻転は非常に緊急性の高い症状である。全ての動物病院がこの手術を行えるわけではない。子犬を迎えたら、これから通うであろう病院が胃捻転の受け入れが可能か否かについて、事前に問合せておくとともに、[犬学]や[犬の応急手当] などの本は一度は読んでおきたいところだ。

 

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【弁慶様、このたびは愛らしいWrathちゃんの写真をご提供いただき誠にありがとうございました。スタッフ一同心よりお礼申し上げます。】

参考文献:犬学,  犬の応急手当

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