*目次*
【賢い犬】と聞いて、どんな犬種を思い浮かべますか?
私なら即答で「ドーベルマン!」ですが、世間一般では、やはり数々のドッグスポーツを難なくこなすあの犬種をまずは思い浮かべるでしょう。
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ボーダー・コリー
<YouTube>
アジリティ、オビディエンス、フリースタイル(ドッグダンス)など、数々のドッグスポーツを確実にこなすボーダー・コリー=“イギリスとスコットランドの国境(ボーダー)出身の牧羊犬の総称(コリー)”は、言わずと知れた最も賢い犬ランキング第一位の犬種です。
以下の動画は3ヶ月前、2016年3月10日〜13日の4日間、イギリスで開催された世界最大級“クラフツ・ドッグショー”のフリースタイル【ドッグダンス】。
オビディエンスの進化版とも呼べるドッグダンス。コマンドの指示はすべて振付の中に隠されています。審査はエンターテイメント性も加味され、上の動画のように音楽に合わせてダンスをするタイプと、下のようにミュージカル風にストーリーを組み込むタイプの2通りのドッグダンスがあります。
これらの動画を観るだけで、ボーダー・コリーの一言では表しようのない“凄さ”がひしひしと伝わってきます。
ピタッと動きを止め、低い姿勢でただ一点を凝視するその眼差しは、生後4ヶ月前後に発眼するといわれるボーダー・コリー独自の“睨み”。
この独特の強い睨みと低い姿勢に混乱する犬種は非常に多く、ドッグランなどの様々な犬種がフリーで集まる場所では、ボーダー・コリーは大抵、吠えられたり追っかけられることになります。逃げている最中にみせる得意な“機敏な小回り”も裏目に出て、他の犬種たちをも、ぞろぞろとドッグチェイスに誘い込んでしまうことに…。
ボーダー・コリーはボーダー・コリー同士で遊んだり、飼い主からの高度なコマンドに答えている方がどこか伸び伸びとして楽しそうな印象さえうけます。
ドッグ・ショーとは
犬の良し悪し、単純な美しさを競い合うものではなく、その犬種の基本的な犬種標準(スタンダード)に最も近いかを競うものです。
・審査ポイント
- タイプ(犬種ごとの特色)
- クオリティー(犬質の充実度や洗練度)
- サウンドネス(精神的・肉体的な健全性)
- バランス(全体の調和)
- コンディション(健康状態、精神状態)
- キャラクター(魅力、マナー)など。
JKC主催のイベントではショー以外にも、ドッグショー /災害救助犬 /訓練/訓練試験 /BH /オビディエンス /アジリティー /フライボール /IPO /トリミング /ハンドリング /ジュニアハンドラーなど全部で約12イベントあります。
ドッグ・ショーに出るには
血統書の発行されている開催する団体に入り、会費を納め、ドッグショー2週間前までに、申込書と出陳代金(JKCだとショーの規模により6,000円から1万円)を添えて申し込む必要があります。※JKCイベントスケジュール確認はこちら
また、出場する犬は血統書をもっており、繁殖(繁殖する意思の有無は問わない)できる状態でなければなりません。※締切日前であっても予定頭数に達した場合は、その日をもって締め切られますので、早め早めに申し込みしておきましょう。JKC出陳申込書
犬の所有者が自分で引く(オーナーハンドラー)場合は、ハンドリングを講習会などで学ぶ必要があります。
プロのハンドラー(プロハンドラー)に依頼する場合は、約1ヶ月前に、犬を預け、ショーが終わるまであってはいけません。海外ではオーナーハンドラーが大半を占めますが、日本ではプロハンドラーによる出場が多い傾向があります。
ここで、ボーダー・コリーに関して少し補足を付け加えると、米国のボーダー・コリー愛好家たちは過去にドッグ・ショーを執り行うケネルクラブを告訴し、ボーダー・コリーの公認犬種登録を除外するように試みたことがあります。
公認犬種にすることで、見た目だけが重要視され、遺伝的疾患の蔓延とパフォーマンス性能が低下することを恐れたからです。
結局、相手が大きすぎて無駄なあがきでしかありませんでしたが、このこともあって、アメリカをはじめヨーロッパでは、ボーダー・コリーの繁殖基準にシープトライアルで、ある一定のレベルを取得しているかどうかを重視するブリーダーが数多く存在します。
ドッグ・スポーツの種類
アジリティ
1978年にはじめてクラフツ・ドッグショーで披露され、1980年に公式競技に追加されてから瞬く間に人気を博したドッグスポーツ。様々な障害物を失敗せずにクリアして、そのタイムを競う。
日本では、一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)が1994年から本格的に競技会を開催。本部主催アジリティー競技大会を含め、年間約30回の競技会を全国各地で行っている。
【レスキュー・ドッグ・アジリティ】も開催されているが、レスキュー・ドッグ・アジリティは救助犬として認定された犬のみ参加できる競技。
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フライボール
4つの障害物を超え、飛び出たボールをキャッチしてまた戻る。4頭のチーム戦、または1人のハンドラーと1頭の犬がタイムトライアル形式で競う個人戦。
ラリーオビディエンス
ヒールポジションにつかせ、ボードに書かれた指示をクリアしていく競技。オビディエンスよりは簡単でビギナー向け競技。アメリカ発祥のこの競技、日本での知名度は低いが、他国では着実に人気ドッグスポーツの仲間入りを果たそうとしている。
オビディエンス
オビディエンスはドッグスポーツである。ヒールポジションにつかせ、決められた順番に技をみせる競技。この応用に前述した【ドッグダンス】がある。警察犬トレーニングの一部ではないので注意。
シュッツフント/IPO(ワーキング系犬種向け)
護衛犬として必要な3つの課目をこなす。
- 足跡追求(嗅覚を使って印跡者の足跡を追及)、
- 服従(脚側行進・招呼・ダンベル持来)、
- 防衛(襲撃してくるヘルパーに怯むことなく攻撃を阻止・制御)、など。
BH
一般の道路や広場を想定した雰囲気や状況作りがなされ、人混みや自動車・バイクなどに対する態度を審査。IPOを受ける際にはBHをクリアしていなければならない。
訓練競技会(JKC家庭犬向け)
JKC競技課目のファイル(PDF)
一般家庭犬向けに行われるイベント。大小さまざまな犬種と、小学生から老若男女を問わず参加できる。
訓練試験(JKC)
犬の訓練レベルが各課目の習熟度に達しているかを見るテスト
家庭犬訓練(CD)・警備犬訓練(GD)・シュッツフント(IPO)・BH・オビディエンス各科目とも1科目につき 5,000円/1頭
フリスビードッグ
「ディスタンス」と「フリーフライト」、「ロングディスタンス」の3つのカテゴリーからなる。
(犬種タイプ別)ドッグ・スポーツ
シープドッグトライアル(牧羊犬)
ハンドラーの笛によって羊を集めたり、フェンスにいれたり、羊を集めたりする牧羊犬のための競技。
▶シープドッグトライアルin神奈川・ボーダーコリー・シープドッグクラブ
ルアーコーシング(視覚ハウンド犬種)
ハウンド2匹でルアーを追わせ、狩猟のテクニックや連携を競う競技。
テリア(ラッセル)レース
獲物に見立てたルアーを一直線に追うレース。複数匹で行うため必ずマズルカバーを装着させる。
フィールドトライアル(猟犬種)
猟犬のための狩猟技能テストの総称。レトリバー、テリア、ダックス、ハウンド、コンチネンタル系など犬種の得意分野によって競う内容が異なる。
ロードトライアル(ダルメシアン)
犬を馬車や馬車に併走させる競技。
ダルメシアンの歴史的な職業を保持するためのトライアル。
ウォータートライアル(ウォーター系犬種)
水難救助や水辺で作業を競うための競技。
引きレース
犬ぞりだけでなく、自転車やカートを引っ張る競技もある。犬種や頭数、距離によって様々なクラス分けがある。
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